メニュー

「格安SIMでiPhoneは使えますか?」知っておきたいポイント

iPhoneは格安SIMで使えるの?

格安SIMでiPhoneを使うときのチェックポイント

「格安SIMでiPhoneは使えますか?」

スマホが安く使えるということで、最近『格安SIM』という言葉をよく聞くようになってきました。格安SIMでiPhoneが使えるかどうかは、iPhoneユーザーなら気になりますよね。

契約しているキャリアや購入した端末によって、答えが変わってきますので、その点について紹介していきたいと思います。後半では、大手キャリアと格安SIMでiPhoneの使い勝手の違いを取り上げます。

格安SIMでiPhoneが使えるかどうかは、次の簡易ルールでまずは判断できます。

簡易ルール

  • docomo契約のiPhone → 格安SIM OK
  • 上記以外 → 格安SIM OK または NG

docomo契約で購入したiPhoneなら、この記事を読まなくても格安SIMでiPhoneが使えます。auかSoftBank契約で購入したiPhoneの場合には、格安SIMへ移行するときに手続きや制限があったり、モデルによっては使えない場合があるので注意が必要です。

ここから先の記事は、2つ目に該当するiPhoneユーザーさんで格安SIMへ乗り換えたい人に向けての記事になります。どういう場合ならiPhoneで格安SIMが使えて、どういう場合ならiPhoneが使えないかを紹介していきます。「iPhoneから格安SIMへ乗り換えたいな」という方は、この記事で自分が問題なく格安SIMへ移行できるかをチェックしてみてください。

そのお話の前に、この記事のポイントとなる『SIMロック』について触れておきます。

SIMロックについて

iPhoneが使える/使えないのポイントとなるのがSIMロックです。SIMロックとは、契約したキャリアが端末にロックをかけて、自分以外のキャリアで端末を使えなくする仕組みです。

大手キャリアで購入・契約したスマホにはこのSIMロックがかかっているのに対して、Appleストアなどで販売されているSIMロックのかかっていないスマホをSIMフリースマホと呼んでいます。

格安SIMを使う場合には、このSIMロックのかかっていないSIMフリースマホ、もしくは、docomo契約のスマホを使う必要があります。

格安SIMが使えるスマホ

2015年5月以降に発売した端末は、SIMロックの解除を依頼すると応じないといけないルールができました。iPhone 6s/PlusやiPhone SEはこれに該当する端末なので、購入して6か月以上ならSIMロックの解除依頼ができます。大手キャリアにSIMロック解除を申し込んでSIMロックを解除できれば、そのスマホはSIMフリースマホとして使えるようになります。

au契約のiPhoneは選択肢が限られます

au契約のiPhoneも格安SIMが使えます。ただし、au回線を利用した格安SIMはmineoかUQ-mobileくらいなので、現状は選択肢が限られてしまいます。

格安SIMでiPhoneを使うためのチェックポイント

格安SIMでiPhoneを使いたいというときに、大きく分けて2つのパターンがあります。

  1. iPhoneをこれから購入
  2. すでにiPhoneを持っている

iPhoneをこれから購入

アップルストア

1つ目はこれからiPhoneを新しく購入する場合です。この場合の格安SIMの始め方は簡単で、Appleストアで欲しいiPhoneを購入すればOKです。

Appleストアで購入するiPhoneはSIMフリースマホなので、どのキャリアと契約しても使えるようになっています。AppleストアでiPhoneを購入すれば、使いたい格安SIMと契約すれば格安SIMでiPhoneが使えるようになります。

すでにiPhoneを持っている

すでにiPhoneを持っているときは、そのiPhoneでそのまま格安SIMへ移行できるかどうかを次のチャートで見極めます。

iPhoneと格安SIMチャート

docomo契約のiPhone

docomo契約のiPhoneの場合はラッキーです。そのまま格安SIMへ移行できます。

その理由は格安SIMの通信回線にあります。ほとんどの格安SIMがdocomo回線をレンタルして通信サービスをしていますので、docomoの端末がそのまま使えるようになっています。

MNP(番号ポータビリティ)を利用すれば、電話番号とiPhoneそのままで格安SIMへ移行できます。

中古のiPhoneが同じモデルでもauやSoftBankよりも割高なのはこれが理由です。docomo契約のiPhoneなら手続きや制約なしに格安SIMを使えるので、docomo契約のiPhoneの方が中古市場や買取価格も割高になっています。

iPhone6s/PlusもしくはiPhone SE

大手キャリアで契約したiPhone6s/PlusもしくはiPhone SEなら格安SIMへ移行できます。これらのモデルは2015年5月以降に発売されたスマホなので、キャリアにSIMロック解除の依頼をすれば対応してもらえます。

SIMロック解除には契約して6か月以上、ネットワーク利用制限がかかっていないなどの条件がありますが、これらを満たせばSIMロック解除に応じてもらえます。SIMロック解除が完了すればSIMフリースマホとして使えますので、この手続きが完了すれば格安SIMで使うことが可能になります。

iPhone 6s/Plusを発売日あたりに購入したユーザーなら、6か月以上は経過しているのでSIMロック解除ができると思います。端末の残債や解約手数料(1万円)とを計算して、格安SIMへ移行する方がお得なのかどうかを見極めましょう。更新月が2か月以内でなければ、乗り換えが早ければ早いほど格安SIMの方がトータルで安くできます。

au契約のiPhone

au契約のiPhoneの場合は、au回線を扱う格安SIMならそのまま乗り換えできます。au回線を扱う格安SIMは次の2つです。

  • mineo
  • UQ-mobile

この2つの格安SIM以外はdocomo回線なので選べません。「mineoがいい」「UQ-mobileで契約したかった」というユーザーは、基本的な乗り換え手続きや契約だけで格安SIMへ移行できます。

上に挙げた2つ以外の格安SIMはdocomo回線なので、au契約のiPhoneの場合は非常に選択肢が限られてしまうのが欠点です。

SoftBank契約のiPhone

SoftBank契約のiPhoneでiPhone6以前のモデルなら、その端末を格安SIMで使うことはできません。

今のところSoftBank回線の格安SIMがありませんので、SoftBankのSIMロックがかかったiPhoneは格安SIMでは使えないのが現状です。Y!mobileもSIMロックが違うタイプなので、やはり新しく購入し直す必要があります。

どうしてもSoftBank契約のiPhoneが使いたいときは、裏技でSIM下駄(アダプター)を使う方法があります。SIM下駄というSIMカードアダプターを使ってSIMロックを偽装する方法ですが、いくつかの制約や100%の機能は使えないので万人向けではありません。

iPhoneで大手キャリアと格安SIMの違い

iPhoneを使うにあたって、大手キャリアと格安SIMとの違いについて紹介します。

先に結論を言うと、大手キャリアと格安SIMどちらでもiPhoneそのものの使い勝手は同じです。その違いが出てくるのは、大手キャリアと格安SIMとの違いになります。iPhoneがどちらで優れているとか何かの制約があるということはありません。

大手キャリアと格安SIMとの違いについては、次のページで各々のメリットとデメリットを紹介しながら比較していますので、そちらを参考にしてください。

上のページではこんなことを書いています。

  • 格安SIM → 月額料金が安い
  • 大手キャリア → サービス充実

それ以外にも最低契約期間や通信速度なども違いが出てきますので、詳細が気になる方は上のページをご覧ください。

新しくiPhoneを買うなら大手キャリアと格安SIMのどちらがお得?

大手キャリアと格安SIMの料金やサービス的な違いは、先ほどの格安SIMのメリットとデメリットを見ていただくとして、ここでは料金的な話を取り上げます。

これから新しくiPhoneを購入する、もしくは乗り換えることを前提にして、それぞれにかかる費用を表にします。

iPhone 6s(64GB)の場合

格安SIM docomo au SoftBank
端末料金 89,800円 25,920円
1,080円x24か月
10,800円
450円x24か月
10,800円
450円x24か月
プラン 楽天モバイル
5分かけ放題
カケホーダイライト
データMパック
スーパーカケホ
データ定額5(5GB)
スマ放題ライト
標準(5)
月額料金 3,000円 7,600円 7,417円 7,450円
データ容量 5GB 5GB 5GB 5GB
通話料金 5分かけ放題
20円/30秒
5分かけ放題
20円/30秒
5分かけ放題
20円/30秒
5分かけ放題
20円/30秒
2年間の総額 161,800円 182,400円 170,008円 178,800円
3年間の総額 197,800円 266,400円 262,008円 262,800円

格安SIMには楽天モバイルで5分かけ放題のオプション(月額+850円)を追加して、docomo、au、SoftBankと同じ条件となるようにしています。データ容量も5GBに統一して、すべてが同じ条件で比較できるようにしました。また、大手キャリアはMNPの乗り換えで、光回線や端末買い取りなどの割り引きは無しで計算しています。

一番注目していただきたいのは『2年間の総額』です。2年間の総額で比べることで、端末料金も考慮した全体的な料金がわかります。

2年間の総額でそれぞれ比較すると、一番安いのが格安SIMの楽天モバイルで161,800円、一番高いのがdocomoで182,400円、その差額は20,600円です。この差額、意外と小さいと思いませんか? 実は格安SIMの場合は、スマホなどの端末を自分で準備する必要がありますので、その端末料金を考えると、iPhoneのような高額かつ大手キャリアの割り引きが充実したモデルなら、2年間で比較すると大きな料金差はほとんどありません。

大手キャリアの充実したサービス面を考えると、この差額なら大手キャリア同士で乗り換えても問題ないと思います。

実は、格安SIMで安さのメリットを存分に活かしたいときには

  • 端末をすでに持っている
  • 1~2万円程度の格安スマホを購入する

このあたりのユーザーが一番恩恵が大きくなります。そのあたりについては、この次に紹介するiPhone SEでわかってきます。

2年以上の長期利用

2年時点での比較なら先ほどのように、格安SIMと大手キャリアの料金的な差は大きくありません。ところが、同じ端末を2年以上続けて使い続けると料金差が大きくなっていきます。それを表したのが次のグラフです。

契約期間と総額(iPhone6s64GB)

グラフはiPhone6s(64GB)をMNPで乗り換えたときに、契約した期間とそれにかかる総額の関係を表しています。格安SIMは端末を購入する必要があるので最初の総額は高くなりますが、21か月くらいから総額が逆転します。それ以降は契約期間が長くなれば長くなるほど、格安SIMと大手キャリアの総額差はどんどん広がっていきます。

格安SIMと大手キャリアの料金的な差額は、2年後では約2万円、3年後では約6万円以上となってきます。

つまり、2年ごとにキャリアを乗り換えれば格安SIMも大手キャリアもそれほど料金的な総額は違いがありませんが、同じ端末を使い続けると格安SIMがどんどんとお得になっていきます。

もし、最初からiPhone端末を持っていれば端末料金が不要なので、その時は格安SIMがさらにお得なことは言うまでもありません。

iPhone SEの場合

最新iPhoneのiPhone SEでもiPhone6sと同じように料金的な比較をしたのが次の表です。

格安SIM docomo au SoftBank
端末料金 59,800円 15,552円
648円x24か月
16,200円
675円x24か月
16,200円
675円x24か月
プラン 楽天モバイル
5分かけ放題
カケホーダイライト
データMパック
スーパーカケホ
データ定額5(5GB)
スマ放題ライト
標準(5)
月額料金 3,000円 7,600円 7,625円 7,450円
データ容量 5GB 5GB 5GB 5GB
通話料金 5分かけ放題
20円/30秒
5分かけ放題
20円/30秒
5分かけ放題
20円/30秒
5分かけ放題
20円/30秒
2年間の総額 131,800円 182,400円 183,000円 178,800円
3年間の総額 167,800円 266,400円 267,000円 268,200円

iPhone SEの場合は、一番安い格安SIMが131,800円、一番高いauが183,000円で、その差額は51,200円です。iPhone6sと違ってiPhoneSEはその差額は5万円以上とかなりの違いがあります。

iPhone SEが格安SIMと大手キャリアの差額に大きな違いが出たのは、次の2つの理由からです。

  1. iPhone SEが安い
  2. 大手キャリアの割引率が小さい

iPhone SEはiPhone 6sと比べると端末料金が3万円近く安くなっています。iPhone SE自体は6万円近くと決して安いスマホではありませんが、それでも端末料金が安くなるほど格安SIMの方が有利になります。

そしてもう一つの理由が、大手キャリアの割引率が小さいことです。スマホ本体の料金を過剰に安くすることができなくなったので(0円廃止)、大手キャリアではiPhone SEもiPhone 6sも端末料金はほとんど変わらない割引率となっています。ところが、月々の月額料金はどちらのモデルも同じです。つまり、端末料金の差がそのまま2年間の総額に現れてくるのです。結果的には、大手キャリアのiPhone6s端末には大きな割り引きがかかっているので、格安SIMと大手キャリアとの料金総額の差が小さくなってきます。

iPhone 6sとiPhone SEの結果を比べるとわかるように、iPhone 6sは格安SIMでも大手キャリアでもそれほど料金差が無いのに対して、iPhone SEはかなりの料金差があります。もし、iPhone SEのモデルが欲しい場合は、料金的な面で考えると格安SIMが断然有利になります。

2年以上の長期利用

iPhone SEでも2年以上の長期利用した時のグラフを紹介します。

契約期間と総額(iPhoneSE64GB)

14か月くらいから大手キャリアの総額が、格安SIMを追い抜かしています。それ以降はどんどん料金差が開いていく形です。2年後では約5万円、3年後では約10万円近くスマホ料金の総額に差が出てきます。

この例ように、iPhone SEのように端末料金が安いほど、格安SIMの方が料金的なメリットが大きくなっていきます。iPhone SEよりもさらに安い格安スマホで端末料金が1~2万円くらいの場合には、この傾向が増々強くなります。

おわりに

iPhoneユーザーで格安SIMをおすすめするのは、docomoユーザーからの乗り換えか、iPhone6s/Plusの最新モデルのユーザーです。

docomoユーザーは自分の持っているiPhoneがそのまま格安SIMで使えるので、月額料金が7,000~8,000円くらいなのが、2,000円くらいになりますので、今よりも5,000円近く安く使えるようになります。また、iPhone6s/PlusユーザーもSIMロック解除ができますので、契約キャリア問わずにSIMロック解除してから格安SIMへの移行がおすすめです。

逆に、iPhone6s/Plusの最新モデルを購入を考えているユーザーは、料金的なメリットはほとんどありません。というのも、記事で触れたように、2年ごとに大手キャリアでMNP乗り換えすれば、ほとんど金額的な違いがないからです(2万円くらいの差)。大手キャリアのサービスの充実度を考えると、格安SIMへ移行するメリットはほとんどないと思います。もちろん、2万円の差が大事だったり、2年以上端末を使う予定ならその限りではありません。

※例外的に、iPhone SEは他のモデルに比べて端末が安いので、新規購入でも格安SIMに十分にメリットがあります。

格安SIMの魅力は何と言っても月額料金の安さです。すでに格安SIMで使える端末(docomoまたはSIMフリー)を持っているユーザーなら、この記事後半で紹介したように格安SIMの料金的なメリットを存分に活かすことができます。もしこの記事を見て「iPhoneでも格安SIMを使ってみたい」と思った方は、次の記事をご参考にしていただければと思います。格安SIMのメリット・デメリットやおすすめの格安SIMをそちらで紹介しています。

おまけ(管理人の話)

管理人は一番やっかいなSoftBankのiPhone(iPhone5s)を使っていました。この記事で紹介したように、せっかくの端末が格安SIMで使えないとわかったときは非常にショックでした。

SIMロック解除が義務化されたときには、今までのモデルも解除対象になることを期待したのですが、結局はそうなりませんでした。

iPhone5sは大きさや性能に全く不満がなかったので、SoftBankのSIMロックがかかったiPhoneをなんとか格安SIMで使う方法ないかと調べていて、いくつかの方法があることがわかりました。

  1. ファクトリーアンロック
  2. SIMアダプター(SIM下駄)

大きくは上の2つの方法で、ファクトリーアンロックは専門業者に依頼してSIMロックを解除します。2,3万円かかるのですが、業者が中華系のあやしいところでリスクがあることと、せっかくSIMロック解除したのに戻ってしまう例があったので、この方法は選びませんでした。

管理人が実際に使ったのが2つ目のSIMアダプターです(通称SIM下駄)。これは1,000~2,000円のSIM下駄を購入して、SIMロック解除を偽装する方法です。

SIMとSIM下駄

管理人はこの方法で、SoftBankのSIMロックのかかったiPhone5sを格安SIMのDMM モバイルで使うことに成功しました。具体的なやり方はこのページに記載しています。

おかげさまでこのページはいろんな人に見ていただいて、このサイトの1番人気のコンテンツとなっています。たまに、この記事に関して質問やお礼のメールをいただけるので、とても励みになっています。相談いただいた内容はいろいろですが、記事のモデルとは違うiPhone6や、違う格安SIM、iOS9でも同じやり方でうまくできたりと、今でもかなりの需要があるみたいです。

一方で、今後はiPhone 6sのように、大手キャリアで購入してもSIMロック解除ができるようになったので、このような方法はどんどん廃れて行くと思います。

個人的な見解ですが、『SIMロック』はローン期間が完了すると本来は解除するべきものだと思っています。もちろん、キャリア側のビジネスモデルもありますが、SIMロックはキャリア側が有利すぎてユーザーにひとつもメリットのない悪い習慣だと思います。SIMロックの事例は、スマホの課金アプリのように、IT会社のモラルのなさの1つの例ではないかと考えています。

格安SIMが100%正しいとは思いませんが、大手キャリアの自浄作用に期待して、より便利な通信社会・環境になればと思う今日この頃です。

関連記事

他の関連記事