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2016年の格安SIMの最新トレンド事情をチェック

2016年格安SIM最新トレンド事情

2016年も半年が過ぎましたので、格安SIMの最新トレンド事情をまとめたいと思います。

2016年の格安SIM最新トレンド事情

格安SIMは新しい成長が見込める業種ということで、いろいろな企業が参入してきています。例えば、新しいところでは楽天モバイルやmineo、DMM モバイルなどは格安SIMに参入してきてまだ2年と経っていません。

いろいろな企業が参入してくる背景は、格安SIMが成長産業という理由だけではなく、格安SIMでユーザーを獲得することでスマホから自社サービスへ誘導する狙いもあります。おそらく今年の2016年前後1年が格安SIMが1番多くなる時期で、これからは市場競争が進んでいって統廃合が進んでいくことが予想されます。

このような背景から、格安SIM業界はいろいろなサービス競争が激しく、日進月歩で新しいサービスが登場しています。

そんな格安SIM業界の2016年度の最新トレンド事情をいくつか紹介しますので、格安SIMの新しい流れを知っていただければと思います。

格安SIMのトレンド

格安SIMの最近のトレンドを箇条書きで紹介します。そのあとで1つ1つについて説明していきます。

  • MNPで自宅の即日開通に対応
  • 5分かけ放題など通話サービスの充実
  • 1コイン(500円)で高速通信
  • バースト機能が当たり前?
  • Webチャットで問い合わせ対応
  • 価格競争はひと段落
  • 楽天モバイルのシェア急増

去年の2015年はデータ繰り越しや高速通信のON/OFF、シェアプランなどを各社がいろいろと提供していましたが、最近の格安SIMではこれらが当然のサービスになってきています。

そんな中で最近の新しい流れとしては、上に挙げたことがトレンドとなっています。特に、価格競争がひと息ついた感じがあり、その代わりにサービス面で差をつけるために即時開通や通話サービスなどで各社が特徴を出すようになってきています。

特に注目は通話サービスだよ

それでは、上から順番に簡単に説明していきます。

MNPで自宅の即日開通に対応

2015年前半までは店舗窓口でなければMNP(電話番号ポータビリティ)を使ってその日に格安SIMへ移行することができませんでした。そのため、大手キャリアから格安SIMへ移行したくても、近くに取扱い店舗がなかったり、営業時間内にお店に行けなかったりする人は、格安SIMへ移行しにくい状況でした。というのも、自宅からネットでMNPを使って格安SIMを申し込んだら、移行手続きと配送時間の2,3日の間は新しいSIMカードが届いていないので、スマホが使えなくなる空白期間ができていたからでした。

この空白期間の問題を解決したのが次の図の仕組みです。

らくらくナンバーポータビリティ

格安SIMへ申し込んだらSIMカードが先に手元に届きます。SIMカードが届いたら、契約した格安SIMへ手続きすることで移行が完了します。届いたSIMの移行手続きは数時間で終わるので、お店にいかなくても即日開通できるのです。格安SIM各社がこのやり方を取り入れたことで、ネット申し込みでも空白期間なしにMNPで格安SIMへ移行できるようになりました。

現在では大手格安SIMのほとんどがMNPによる自宅の即日開通に対応しています。

MNPで自宅の即日開通に対応している格安SIM

  • IIJmio
  • OCN モバイル ONE
  • 楽天モバイル
  • mineo
  • DMM モバイル
  • U-mobile
  • NifMo

5分かけ放題など通話サービスの充実

大手キャリアのdocomoやauと比べて、格安SIMのデメリットの1つが通話料金の高さです。20円/30秒という割高な通話料金なので、1か月に2時間くらい自分で電話をかける人は通話料金が4,800円かかってしまいます。これくらい通話で基本料金と合わせたら、ほとんど大手キャリアの月額料金と変わらなくなってしまいます。

そこで、格安SIM各社はネックとなる通話サービスをオプションや通話アプリを使うことで安くできるようにしました。

5分かけ放題サービス

中でも業界を驚かせたのが楽天モバイルの『5分かけ放題』オプションです。5分かけ放題オプションは月額+850円で、最初の5分間は通話が無料となるサービスです。大手キャリアが先行して登場させた5分かけ放題を、格安SIMで月額料金が半額以下の楽天モバイルが実現したのは衝撃でした。楽天モバイルはこのオプションを軸にして大きくシェアを伸ばすこととなりました。

この楽天モバイルと同じ5分かけ放題のオプションを提供し始めたのが、FREETELとDTI SIMです。FREETEL、DTI SIMともに楽天モバイルと同じように、追加オプションで5分かけ放題の通話サービスを選ぶことができます。

5分かけ放題を実施している格安SIM

  • 楽天モバイル
  • FREETEL
  • DTI SIM

その他の通話サービス

5分かけ放題以外にも通話サービスにはいくつかあります。代表的なのが次の3タイプです。

  • 通話料金が半額
  • 通話料金が固定
  • IP電話

通話料金が半額となるサービスは多くの格安SIMで実施されています。専用のアプリを使って通話をすることで、20円/30秒の通話料金が半額の10円/30秒となります。通常の電話回線を利用しますので、通話品質が高いまま利用できるのが特徴です。仕組みとして電話番号の頭に決まった番号を追加するのですが、相手には通常の番号として電話がかかるので、使い勝手はそのままというのもメリットです。

通話料金が半額を実施している格安SIM

  • IIJmio
  • 楽天モバイル
  • DMM モバイル
  • U-mobile
  • BIGLOBE
  • FREETEL

通話料金が固定となるサービスは、mineoの通話定額30/60やU-mobileのでんわぱっく60、BIGLOBEの通話パック60があります。これらは決まった時間までの通話時間が固定料金となるサービスで、月々の通話が30~60分(1時間)くらい利用するユーザーにはお得な通話オプションです。

3つ目のIP電はインターネット回線を利用して通話をするサービスです。OCNグループが運営する050 plusやmineoを運営するケイ・オプティコムのLaLa Call、NifMoが提供するかけ放題サービスのNifMoでんわが含まれます。IP電話サービスは料金の安さが特徴ですが、その反面、通話品質が劣るのが欠点となります。インターネット回線を利用するので、音が途切れたり音質が悪くなることがあります。また、LINEの通話サービスやSkypeなども、このIP電話の技術を利用して音声通話を実現しています。

格安SIMの通話サービスまとめ

上で紹介した通話サービスの5分かけ放題や通話料金の半額などをまとめたのが次の表です。

提供する格安SIM サービス名 オプション料金 特徴 回線
楽天モバイル 5分かけ放題 850円 5分まで通話無料 電話
FREETEL 1分かけ放題 399円 1分まで通話無料 電話
FREETEL 5分かけ放題 840円 5分まで通話無料 電話
DTI SIM 5分かけ放題 780円 5分まで通話無料 電話
IIJmio みおふぉん 0円 通話料が半額 電話
楽天モバイル 楽天でんわ 0円 通話料が半額 電話
DMM モバイル DMMトーク 0円 通話料が半額 電話
U-mobile U-CALL 0円 通話料が半額 電話
BIGLOBE BIGLOBEでんわ 0円 通話料が半額 電話
FREETEL FREETELでんわ 0円 通話料が半額 電話
mineo 通話定額30 840円 30分まで通話料金が840円 電話
mineo 通話定額60 1,680円 60分まで通話料金が1,680円 電話
U-mobile でんわぱっく60 800円 60分まで通話料金が800円 電話
BIGLOBE 通話パック60 650円 60分まで通話料金が650円 電話
OCN モバイル ONE 050 plus 0円 固定8.6円/3分 携帯17.3円/1分 IP
mineo LaLa Call 0円 固定8円/3分 携帯18円/1分 IP
NifMo NifMoでんわ 1,300円 かけ放題 IP

※050plusはNTTコミュニケーションズ、LaLa Callはケイ・オプティコムの運営ですが、グループ会社の格安SIMでオプション料金が0円となることから、それぞれ提供する格安SIMをOCNモバイルONE、mineoと記載しています。

格安SIM各社がさまざまな通話オプションを提供していますので、格安SIMで通話料金が気になる人はそれぞれのサービスをチェックしてみてください。

管理人の個人的なおすすめは、5分かけ放題か通話料が半額になるサービスです。たまに自分から通話をするなら5分かけ放題のある格安SIMがおすすめですし、ほとんど通話をしないなら通話料が半額のサービスがある格安SIMがおすすめです。もし、「かなり通話を利用するよ」という人は、月に2時間以上電話をかけるなら格安SIMよりも大手キャリアの方がおすすめです。

それ以外の通話料金が固定のサービスやIP電話サービスはあまりおすすめできません。通話料金が固定のサービスは、限度時間近くまで使わないとかえって割高になってしまいますし、IP電話は通話品質が低くて通話の信頼性が低いからです。

いずれにしても、最近は格安SIMのサービスの特徴を出すための1つとして、各社ともに通話サービスに力を入れています。この流れで今後もより便利なサービスが出てくることを期待したいですね。

1コイン(500円)で高速通信

1コイン(500円)で高速通信もできる格安SIMプランが登場してきました。1コインで契約できる代表的な格安SIMとプランには次のようなものがあります。

格安SIM プラン名 月額料金 データ容量
DMM モバイル 1GB 480円 1GB
イオンモバイル データ1GBプラン 480円 1GB
FREETEL 使ったぶんだけ安心プラン 299 0.1GB
FREETEL 使ったぶんだけ安心プラン 499 1GB
So-net 0 SIM 0円 0.5GB

2015年は1コインの格安SIMプランもありましたが、高速通信分がなく低速通信のみなどの制限がありました。そこへFREETELの従量課金の使ったぶんだけ安心プランや基本料金が0円の0 SIMなどが登場し、1コインでも高速通信が使える格安SIMプランが登場し始めました。

最近心機一転したイオンモバイルは1GBの高速通信を500円以下で実現するとともに、50GBまでのラインアップと低価格で話題となりました。また、イオンモバイルに追随する形でDMM モバイルも1コインで1GB利用できるように値下げしました。

1コインの格安SIMプランにはいろいろな制約や条件、もしくはデータ容量が小さいなどの使いにくさもありますが、上手に使うことでかなりスマホ料金を節約できます。

ちなみに、管理人はDMM モバイル 通話SIMプラン 1GBという上のプランに通話機能を付けた格安SIMを使っています。

バースト機能が当たり前?

バースト機能とは低速通信モードでデータ通信をしたときに、データの始めの部分を高速通信で読み込む技術です。バースト機能があれば低速通信でも最初の読み込みが早くなるので、ネット閲覧やLINEのやりとりなどでストレスを緩和することができます。

OCN モバイル ONEのバースト機能

バースト機能はもともとIIJmio系(BICSIMやDMM モバイルも含む)だけが提供していたサービスでした。そこに、2016年6月からOCN モバイル ONEもバースト機能を提供するようになりました。格安SIMの大手2つがバースト機能をはじめたことにより、今後の標準的なサービスとなる可能性があります。

Webチャットで問い合わせ対応

格安SIMのデメリットの1つがサービス面が弱いことです。特に、ドコモショップのようなサービスショップを全国展開するのは費用的に難しいので、どうしても窓口やサービスの総合力が劣ってしまいます。

中には楽天モバイルやmineoのような専門のショップを備える格安SIMもありますが、ほとんどの格安SIMは店舗展開できない代わりに、大手電気店やイオンなどの大手スーパーに店頭窓口を設けてサービス対応をがんばっているのが現状です。

このようなサービス面で劣る格安SIMが相談や質問を気軽にできるように、Webチャットの窓口を設ける格安SIMが登場してきました。メールや専用フォームではなく、リアルタイムのチャットで受け答えができますので、ちょっとした質問や疑問がある場合にはとても助かるサービスです。今後は格安SIMのサポートの形の1つとして定着するのではないかと思います。

Webチャット
(mineoのWebチャット画面(右下))

Webチャットの窓口を設ける格安SIM

  • mineo
  • DMM モバイル
  • U-mobile
  • BIGLOBE SIM
  • FREETEL

価格競争はひと段落

2015年はプランの増減や各社で価格競争が激しく起こりました。そんな格安SIM業界も最近では価格競争が限界まできた感があります。そこで格安SIM各社は価格競争から次のステップとして、上で紹介した通話サービスの拡充やキャンペーンによるデータ容量の追加や割り引きなどで違いを出すところが増えてきました。

今後はおそらく価格競争よりもサービス面の強化やキャンペーンとの連携強化などの新しい方向で、サービス競争が進んでいくことが予想されます。

楽天モバイルのシェア急増

2015年までの格安SIMはOCN モバイル ONEとIIJmioの2強でほぼシェアの4~5割を占めていました。ところが、2016年に入ったあたりから楽天モバイルのシェアが急増し、2016年6月のシェア調査では楽天モバイルがTOP3に割り込んできて、調査会社によっては楽天モバイルがトップシェアとなっています。

このサイト『格安SIMでスマホ道』も独自で格安SIMユーザーの100人にアンケート調査をしたところ、楽天モバイルが100人中の29名でシェアトップでした。

格安SIMでスマホお得道の格安SIMシェア調査データ
(格安SIMでスマホお得道の格安SIMシェア調査)

今のところ楽天モバイルの勢いが止まらないので、2016年後半では各調査会社のシェア調査でも楽天モバイルがトップシェアとなりそうです。楽天モバイルがシェアを伸ばした理由の1つに『5分かけ放題』がありますが、シェア獲得に向けて他の格安SIM会社も同様なサービスを追随するかもしれません。特に、今までのシェア大手のOCN モバイル ONEとIIJmioの今後の動きに注目したいところです。

おわりに

2016年の格安SIMの最新トレンド事情をチェックしてきました。特に注目したいところは通話サービス関連です。楽天モバイルのシェアが急伸した理由の1つに『5分かけ放題』がありますが、格安SIMの弱みの通話料金をうまくカバーしています。

2016~2017年にかけては、価格競争よりもこのようなサービス面での競争が激しくなっていくことが予想されます。さらに、夏にはLINEの格安SIM参入も予定されていますので、他の格安SIMへどのような影響を与えるかも注目したいところです。

大手キャリアはすでに市場競争がなく安定してしまった感がありますが、格安SIMはまだまだこれから激しい市場競争が行われそうです。格安SIMユーザーとしては、よりよいサービスに変わっていくことを期待したいですね。

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